ガイドヘルパーについて調べてみた

障害者の外出をサポートするガイドヘルパー

ガイドヘルパーは、様々な障害によって外出が困難な人をサポートする仕事です。
身体的な障害を持つ人は、物理的に歩行するのが難しい事がありますし、知的・精神的な障害を持っている場合は、周りに理解者がいないと何らかのトラブルを招く事があります。
そこで、こうした障害者が快適に外出をすることができるように助けるのが、訓練を積んだガイドヘルパーということになります。

ガイドヘルパーは主に三つのジャンルに分かれています。
全身障害によって動きが制限されている障害者を対象者とするもの、知的・精神障害者を対象とするもの、そして視覚障害者をサポートするものです。
それぞれのジャンルに分かれて講習が実施されることもあれば、自治体によってはいくつかの講習をまとめて行っていることもあります。

2日間程度の講習で気軽に取れるのが魅力

ガイドヘルパーの資格は、試験が実施されず講習に参加することで取れます。
それぞれの自治体によってある程度の差がありますが、おおむね2日間程度の講習となっていますので、日ごろ仕事などで忙しい人でも気軽に取れるという魅力があります。
ほとんどの自治体で定期的に講習が開催されていますので、都合の良い期間を選んで資格を取れるのもうれしいところです。

資格取得に当たっての条件は特になく、年齢や実務経験などの制限を設けていない自治体がほとんどです。
しかし、自治体によってはホームヘルパー2級の資格を持っている事や、初任者研修を修了している事を条件としているケースもありますので、自分の住んでいる地域ではどうか事前に調べてみると良いでしょう。
全体としては、楽に取れる資格といえますので、前向きに取得を検討したいものです。

転職なども有利になる専門的な資格

ホームヘルパー2級の資格を持っている人は、知的障害者の外出支援はできますが、視覚障害者や全身障害者の支援などはできません。
しかし、ガイドヘルパーの資格があれば、それぞれのケースに対応できることになります。
そのため、ガイドヘルパーのニーズは高く、転職をするのにも便利です。

介護施設や訪問看護事業者はもちろんのこと、タクシー会社や公共交通機関などでもガイドヘルパーを必要としています。
介護の仕事をしているのであれば、専門性の高いこの資格を持っていることで、資格手当を受けてより良い雇用条件で働けるのがメリットです。

ガイドヘルパーを持っていても、それだけで仕事になるというわけではありませんので、多くの場合は介護施設に勤めながら、必要に応じてこの資格を活かせる業務を行うことになります。
業務の幅を広げて、スキルを磨いていくのに優れた資格ですので、介護スキルをアップしたいという人におすすめの資格と言えるでしょう。

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