介護される側の立場になって考える

仕事において最も大切なこと

介護の仕事をする時に最も大切なことは相手の立場になって行動することです。
そうしないと快適な介護を実現することは不可能でしょう。
相手への気遣いや思いやりの気持ちを持ってサービスを提供することによって、利用者は感謝してくれるようになります。

ちょっとしたしぐさや言葉遣いが相手を傷つけてしまう可能性は十分にあります。
そのようなことがきっかけで利用者からクレームをつけられてしまうこともあるのです。
介護の仕事というのは接客業的な部分もあることを理解しましょう。

利用者はお客さんであり、サービスを提供している側はお金をもらった対価として良質な介護を提供する義務があるのです。
それではどのような介護をすれば利用者が満足してくれるのかといえば、相手の立場になることが重要なのです。
仮に自分が介護されるような立場になった時にどんな風に接しられれば満足できるのかという視点を持つことは大切です。

特に若い方の場合は自分が介護されるのは遠い将来のことであり、そのような視点を持ったことがないケースは多いです。
それでもきちんと考えるべきことです。
家族の中に介護されている方がいるならば、その方に色々な話を聞いてみると良いでしょう。

思わぬことが介護を受ける方にとってはストレスとなっているケースもあるのです。
介護者は細かな点まで配慮を行き届かせて仕事をしなければいけません。
ただの作業ではなく人と向き合うお仕事なのです。

介護される側が望んでいること

それでは介護を受ける立場にいる高齢者はどのようなことを望んでいるのでしょうか。
まず、自分の話をきちんと聞いて欲しいと多くの高齢者は望んでいます。
また、自分の気持ちを素直に打ち明けることができない方が多いです。

口では放っておいてくれと言っていたとしても、本当は構って欲しいと考えていることがよくあります。
高齢者の中には不安を抱えて生きている方が多いため、本心とは異なる言葉が口をついて出てしまうことがあるのです。
そのような言葉に惑わされるのではなくて、本当に高齢者が望んでいることを考えましょう。

安心したいという気持ちを抱いている方はたくさんいます。
介護をする方はできるだけ高齢者が安心感を得られるような工夫をするべきでしょう。
自分の言われたことが否定されず、きちんと受け入れられたと思えば高齢者は安心します。

また、自分が年を取っている、高齢者であることを意識したくない方もいます。
そういう方に対して年寄り扱いをしてしまうと傷つけてしまいます。
相手の年齢にとらわれずに一人の大人として接するようにしましょう。

高齢者とのコミュニケーションを積極的に図ることは大切です。
それを忘れてしまうと、介護は上手く進まなくなるでしょう。

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