介護職はハードですが楽しいです

大きな子供であるというイメージ

実際に介護業界で仕事をしてみると、とてもハードな仕事であることを実感しました。
世間の方は、介護の仕事が大変であることをイメージとして理解しているでしょうが、具体的にどうハードなのかはあまり知られていません。
まず、お年寄りは必ずしもこちらの言うことを聞いてくれるとは限りません。

たとえば、暴力的な行為を働こうとしたり、悪口や暴言を吐いてくるような方もいます。
お年寄りはみんな優しいというイメージを持っている方はそのような考えを捨てるべきでしょう。
基本的に大きな子供のような存在だとイメージした方が分かりやすいでしょう。

また、スタッフ同士の人間関係が問題となるケースもあります。
職場内で派閥が生じてしまったり、陰口を言うような方もいます。
スタッフが利用者を虐待するような光景を目にするかもしれません。

労働環境が整備されていないことが多く、残業が毎日続いたり、薄給で働かせられる方は多いです。
特に問題がないにも関わらず何度もナースコールで呼び出しをして、文句を言うような方もいます。
あるいは屁理屈ばかりを言ってこちらを困らせてくるような利用者もいます。

想像していた世界とは異なるため、そのギャップに苦しんでいる方も多いです。
コミュニケーションの問題は特に深刻であり、お年寄りと上手く会話することができなくて悩んでいる方もいます。
このように介護の仕事というのはとてもハードな世界なのです。

ハードだけど楽しい仕事

sinia_reku2_softもちろん、介護はハードなだけではなく、楽しさもたくさんあります。
もし本当に辛いことしかない仕事であるならば、介護の仕事に就く人は誰もいなくなるでしょう。
実際には日本に介護職に就いている方は100万人以上存在しており、それぞれが楽しさややりがいを見出しているのです。

利用者の中には心優しい人やこちらを気遣ってくれる方がいます。
そのような方から優しく接しられるようになると、とても心が癒やされて満たされた気分になります。
面白い話をしてくれる方やその場の雰囲気を盛り上げるために色々な工夫をしている利用者もいます。

利用者だけではなくその家族の方から感謝されることも多いです。
何年も同じ利用者と接していると、愛着がわくようになり、介護をしていた楽しい気分になります。
介護というのは専門職であり、自分の技術やサービスの質を向上させることに楽しさを見出している方もいます。

それぞれが自分なりの楽しさを見つけて働いているのです。
介護をすることを通して新たな発見もあるでしょう。
色々なことを考えさせられるきっかけとなり、それによって人間性を高めることもできます。
けっして辛いことばかりではない介護の仕事のことを理解してもらいたいです。

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