お年寄りの聞き役に徹する

心が繋がることになる会話が重要

施設では多くのお年寄りと接することになります。
その際には会話がとても重要です。
会話によって相手と心でつながることができて、相手の気持ちを察することが可能だからです。

介護の現場ではお年寄りがどのような気持ちでいるのかを知ることがとても大切です。
ちょっとしたことでもすぐに気がついてあげないと対処が遅れてしまうこともあります。
ただ遠くからお年寄りを見ているだけでは気がつかないことがたくさんあるのです。

実際にお年寄りと接して会話をすることがとても重要です。
お年寄りの方でもスタッフとの会話を楽しんでいる方はたくさんいます。
会話をすることによって脳を働かせて、表情を豊かにして、さまざまな効果を期待できるのです。

施設に対する意見や不満なども直接聞けるようになるでしょう。
会話をきちんとすることによって、リラックスしてもらうこともできます。
私は入社した当初から会話の大切さを何度も強く教えられました。

それは実際に仕事をしてみるとよく理解できることでした。
しかし、最初のうちはなかなか上手くお年寄りと会話をすることができませんでした。
一体、何を話せばいいのか、どのような話題を提供すればいいのか困っていたのです。

何度もお年寄りと会話をしていると、だんだんコツを掴めるようになりました。
それは、基本的にお年寄りとの会話では聞き役に徹する方が良いということです。
そうすれば、会話はとてもスムーズにいきます。

聞き役に徹することが大切

考えてみれば当たり前のことなのですが、基本的に会話というのは年上の方がリードする方が上手くいきます。
無理に年下の人間が会話をしようと思ってもなかなか上手くいかないのです。
若者にしか分からないような話題を出したとしてもお年寄りはつまらなくなってしまうでしょう。

基本的にお年寄りは自分のことについて年下の人間に聞いてもらいたいと考えていることが多いです。
普段はおとなしそうに見える方でも、案外おしゃべりだというケースもあります。
他人との会話を望んでいる方は多く、ちょっとしたきっかけを作ってあげれば、どんどん一人で話を進めてくれます。

そのため、施設のスタッフはお年寄りとの会話の際にはそれほど苦労することはないのです。
基本的にはお年寄りが話していることをひたすら聞いていればいいからです。
時にはとても長話をされる方もいるため、話をどこで打ち切るべきか悩むこともあるほどです。

お年寄りとの会話はほどほどにするべきでしょう。
ただし、無理に会話を打ち切るような態度を取ってしまうと気分を害されてしまう可能性があります。
その点に関しては注意をしながら、お年寄りとの会話は聞き役になることにしています。

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