食事介助において大切な事

お年寄りが自分で食べられる工夫を!

食事は生きるために必要な栄養を摂取する重要な事柄ですが、同時に美味しいものを食べることは生きる喜びでもあります。
また、規則正しい食事が日常生活のリズムを保ち、満足感や生きる希望を高めるといった働きもします。
しかし、生きるために必要な食べるという行為でさえ、自分でスムーズに行えないお年寄りが大勢います。

食事の介助では、お年寄りが安全かつ楽しく、おいしく食事をしてもらえるよう心がけることが大切だとおもいます。
そして、そのような食事の時間を過ごすためには、適切な介助が何よりも必要なのではないでしょうか。
お年寄りの体調や体の状況に応じて、しっかりと食事が取れるよう適切な環境を整えましょう。

うまくお箸が持てない場合はスプーンを用意する、食べこぼしてしまう場合は食事用のエプロンを着るなど、その人の状況に応じた準備をして、少しでも自分の力で食事ができるよう心がけましょう。
面倒であっても自力で食事をすることは、その人の生きる意欲を高めると同時に、身体機能の低下を防ぐリハビリでもあるからです。

食事介助で注意すること

そでも、寝たきりや体の麻痺などで、どうしても自分で食事ができないほど要介護度が進んだ場合は、食事の全介助となります。
食事の全介助を適切に行わないと危険なこともありますから、注意点を確認しておきましょう。

まず、食事の最初汁物やお茶などからスタートします。
こうして口内を湿らせることで、その後に口に入れた食事が柔らかくなって、飲み込みやすくなるからです。
また、飲み込むときに顎が上がっている状態になると、誤嚥しやすくなります。
スプーンで食事を口に運ぶ場合は、特に顎があがりやすくなるので注意が必要です。
食事の時は体が傾いていないか、顔が上を向いていないかなど、姿勢の確認も忘れずに。
全介助が必要なお年寄りは、全身の機能がかなり低下しており、飲み込む力も弱くなっています。
誤嚥のリスクが非常に高いですから、少量ずつ口に入れて、しっかりと噛んで飲み込んだことを確認してから、次の食べ物を口に入れるようにしましょう。

また、半身麻痺などの場合は、麻痺していない側のお口から食べ物をやさしく入れてあげてください。
麻痺している側に入れてしまうと、十分に噛むことができなくて喉につまらせたり、誤嚥してしまう可能性があり危険です。

常に観察を

食事中もお年寄りの様子をしっかりと観察して、変化を見逃さないようにすることも大切です。
食事中によくむせる、食事に時間がかかり途中で疲れてしまうといった様子があれば、嚥下障害を起こしているのかもしれません。

また今使っているスプーンやお皿が適切か、もっと使いやすい食器があるのではないか?など、お年寄りが自分で食事をしやすい環境を考えとともに、自力での食事に支障がでていないかを観察しましょう。

このほかにも食事を残すようになったなど、食事量の変化のチェックも怠らないようにしましょう。
食事量が減っているということは、体調に何らかの変化が起こっているのかもしれません。
食事の様子の観察は、病気などの早期発見の上でも、非常に重要です。