入社した当時の思い出

新鮮な体験の連続

私は元々SEの仕事をしていたため、介護の現場とはまったく縁がありませんでした。
しかし、SEの仕事よりも介護の仕事の方が自分がやりがいを持って働くことができると考えて転職をしました。
実際に入社してみると、これまでに経験したことのないできごとがたくさん舞い込んできて、驚きや不安の連続でした。

当たり前のことですが施設の中にはお年寄りがたくさんいます。
そのような環境の中に若い私がいるというだけでも疎外感を覚えることがありました。
自分はここにいてもいいのだろうか、お年寄りの方から見たら私は邪魔者ではないのかと考えてしまったのです。

よく考えてみると、自分は職員として仕事をしているのだから、そのような気持ちになる必要はまったくないのですが、初めての経験だったため、頭の中には色々と不安な気持ちでいっぱいでした。
私が緊張していることが分かったのか、介護を受けられるお年寄りの方はみんな優しく接してくれました。
親しげに皆さんが話しかけてくれたため、とても楽な気持ちで仕事ができるようになったことを覚えています。

一見するとみんなお年寄りであり、見た目もそれほど違いがないと考えてしまいがちです。
しかし、実際に接してみれば、それぞれの方達はこれまでにさまざまな人生経験を経て
きたのであり、話してみると個性豊かな方達ばかりであり、とても楽しいです。
事務的な会話だけではなくて、もっと親しみの込めた会話をするようになると、心を打ち解けることができて、幸せな気持ちになりました。

なかなか仕事を覚えられない日々

仕事を始めたばかりの頃は色々なことを覚える必要がありました。
介護の仕事というのはかなりの重労働であり、専門職でもあります。
誰でもできる仕事というわけではなく、色々なことを覚えて、さまざまな状況に対応しなければいけません。

マニュアル通りの仕事をしていれば良いわけではなくて、臨機応変にその場で考える力も求められます。
どのような業界でも同様でしょうが、最初の頃はなかなか上手く仕事をすることができませんでした。
そのため、施設の入居者の方にはとても迷惑をかけてしまいました。

しかし、私が接してきたお年寄りの方々はたとえ私が失敗をしたとしてもそれを責めるようなことはしませんでした。
焦らなくてもいいとこちらを気遣ってくれて、常に笑顔で見守ってくれました。
そのような優しい心遣いをされたために、私はそれに感謝をしながら落ち着いた気持ちで仕事を覚えることができたのです。

今ではスムーズに仕事をこなせるようになっているのですが、これはすべて私の仕事を見守ってくれた方々のおかげです。
とても感謝しており、これからも初心を忘れないようにしたいと思っています。

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