介護のIT化

人手不足問題

1990年代からITの時代だといわれるようになり、さまざまなサービスにおいてIT化が進められてきました。
当然、介護業界に関してもIT化の必要性はとても高いのですが、現状はそれほどIT化が進んでいるわけではありません。
まだまだ不十分な状態であり、より良い状態へと改善させる余地はあるのです。

どうしてIT化が進んでいないのかというと、IT企業の多くは介護に関する予備知識をきちんと持っていないからです。
また、介護業界にいる方もITに関する正しい理解を持っていないため、お互いがお互いのことをよく理解していないために、なかなか技術が進展していません。
これからの介護においてIT技術を利用することは大きなメリットがあります。

介護における大きな問題点は人手不足です。
根本的に人材不足であり、それによってまともな介護サービスを提供できていない施設はたくさん存在しています。
このような人手不足の問題を解決するために役立つのがITです。

これからは高齢化がさらに進んでいくため、IT技術を活用できる場面は増えるでしょう。
政府の方でも介護へのIT技術の導入を真剣に考えており、具体的に色々な活用法を検討しています。
IT化によって介護の現場が様変わりする可能性もあるのです。

現状ではIT技術が介護の現場において活用されているのを見ることはほとんどないでしょう。
しかし、これからの時代においてはそのような状況が一変することが予想できます。

 

これからの介護とIT

それでは具体的に介護の現場にITをどのように役立てることができるのでしょうか。
たとえば、訪問介護の現場においてはテレビ電話を活用することによって、利用者の様子を確認できます。
在宅介護をしている家族に対して適切なアドバイスをすることも可能となるでしょう。

お年寄りの様子をテレビ電話を通して確認することができるため、より適切な助言が可能となるのです。
また、事業所内ではタブレット端末を用いることによって常にメンバー同士で情報を共有することができます。
訪問介護に向かっているヘルパーの方が孤独にとらわれることなく、常に他のメンバーとつながりながらサービスを提供できるのです。

ITデバイスをお年寄りに使わせるようなケースは増えていますし、レクリエーションとしてITデバイスを用いた遊びを考えている施設はたくさんあります。
介護施設における業務の効率化を図るための色々なハードウェアやソフトウェアの開発も進んでいくでしょう。

医療分野と同様にどんどんIT化が進展していくことによって、施設の職員の負担は軽減されます。
それによって、介護の仕事をしてみようという方が増えるかもしれません。

更には、地方の国立大学でも介護とITを結びつける研究が進められていて、新潟大学工学部福祉人間工学科では、情報リテラシーと福祉・介護の両側面からアプローチして、これからの高齢化社会におけるIT技術の進歩に貢献できる人材を育成するカリキュラムが組まれています。

新潟大学は、工学部だけではなく複数の学部が集まっているので、全国各地から学生が集まってきます。
少しでも勉学に集中できるようにと、大学側でもキャンパス付近に学生専用物件を完備して、県内外問わず多くの学生を受け入れられるように環境を整えているのです。

このように、今後の日本社会において少子高齢化社会は避けては通れません。
当たり前になりつつある介護をするにあたって、何をすれば効率的なのかという点を考えながら、時代の流れに沿ってITを取り入れていく必要があるでしょう。