床ずれの予防法と対処法

床ずれはなぜ起こるの?

寝たきりのお年寄りで注意したいのが、床ずれです。
床ずれとは、体重で皮膚が圧迫されたことによって起こる皮膚の潰瘍のことです。
皮膚が圧迫されて血流が滞り、酸素や栄養がその部分に届かなくなって壊死してしまうのです。
寝たきりの人に多いのですが、認知症や体に麻痺がある人も床ずれになりやすいので注意が必要です。

床ずれはあお向けに寝ている場合は後頭部や肩甲骨、肘、尾てい骨のあたり、かかとなどに起こりやすくなります。
横向きに寝ている場合は耳や肩、肘、骨盤の出っ張っている部分、くるぶしなどに発生しやすくなります。
座った状態でも床ずれができます。
このような場合はお尻や肩甲骨、かかとに発生しやすくなります。

発生か所からも分かるように、床ずれが起こる原因は、最も体重がかかるところが長時間圧迫されることでその部分に栄養や酸素が行き渡らないことが大きな原因です。

このほかにも皮膚を清潔に保たないことも原因となります。
オムツなどで皮膚が蒸れたり、排泄時の皮膚の汚れをきれいにして行いと皮膚が不潔な状態になり、床ずれが起こりやすくなります。

このほか体の機能の低下も、床ずれの原因となります。
特に栄養不良、血行が悪い、皮膚や皮下脂肪、筋肉の衰えによって、ちょっとした圧迫などで床ずれが発生しやすくなるのです。

床ずれの防止方法

床ずれを防止するには、次のような方法が有効です。
まず、こまめに寝ている姿勢を変えることです。
長時間同じ姿勢でいると、同じところが圧迫されるので、1時間から3時間に1回程度、仰向きから横向きにするなど姿勢を変えてあげましょう。

また、クッションやエアマットレスなどで体にかかる圧力を分散させるのも有効です。
床ずれ防止用具の使用も検討してみましょう。

そして、常に体を清潔に保つことも重要です。
このほか、皮膚の摩擦も床ずれの原因となりますから、皮膚をこするなど刺激を与えないように注意してください。
シーツやパジャマのシワも摩擦の原因になります。

そして、バランスの良い食事を取るなどして、栄養不足にならないよう心がけてください。

床ずれになってしまったら?

床ずれは初期は、皮膚が赤くなります。
この状態でケアすれば、3週間程度で治癒しますから、早期発見が大切です。
入浴や着替え、オムツ替えなどのときに、常に皮膚の状態を観察して、皮膚の変化を見逃さないようにしましょう。

そして異常があればお医者さんに相談してください。
床ずれの状態に応じた治療が行われるので、自分で判断せずに、診察を受けることが重要です。
床ずれ防止用具は介護保険でレンタルすることも可能です。
床ずれ防止用具や訪問看護など、適切な介護保険サービスが受けられるよう、ケアマネジャーと相談することも大切です。